学校長挨拶

学校長挨拶

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  4月3日、校庭の桜は間もなく満開というタイミングで令和6年度入学式が挙行され664名の新入生が入学しました。これで今年度の在籍生徒数は、3年生550名、2年生655名と合わせて合計1869名となっています。

  本校は1928年(昭和3年)に「大阪鉄道学校」として創立され、以来90余年の変遷経て「大阪産業大学・大学院」、「大阪桐蔭中学校・高等学校」、そして学園発祥校である本校「大阪産業大学附属高等学校」を併設する総合学園へと発展してまいりました。

 

  4年後の令和10年(2028年)には「学校創立100周年」を迎えます。4年後ですから中学3年生の皆さんが高校3年生になっている年度です。よって今年度はこの100周年に向けていろいろな計画や準備が加速度的に進む大切な年になると思います。 キャンパス整備計画も着実に進行するでしょう。グランウンド西側に、まず新食堂棟が建設されます。続いて今ある食堂棟と隣の小グラウンド(駐車場)が解体され、令和9年度には新しい本館校舎が建設される予定になっています。

 

  学園創立者 瀬島源三郎先生は建学の精神「偉大なる平凡人たれ」を掲げて、「平凡な日常生活を大切に送っていくこと、地道にたゆまず努力していくことは偉大なことである」と説いています。この建学の精神は、現在本校が実践する徳育・知育・体育の三位一体教育に繋がっています。三育のうち徳育を先頭に位置付けているのは、知育も体育も徳育の上に育まれると考えられているためです。

  今では本校の良き校風・伝統になっている「挨拶の励行」のように、この建学の精神は大阪鉄道学校から大阪産業大学附属高校へと脈々と受け継がれています。学校案内やポスターに掲げている「志高く、進め未来へ。」のキャッチフレーズもこの建学の精神に基づくものです。生徒の皆さんの夢の実現、目標の達成のために、高い目標をもって前に進むことです。失敗を恐れず、自分の可能性を信じて、粘り強く努力することが大切です。

  本校では、卒業生の80%超が四年制大学へ、短期大学・専門学校を含めれば95%の者が高校卒業後に進学をします。「大阪鉄道学校」が創立されて、運転士や機関士と言った鉄道マンを多く輩出してきた時代と比べれば今の進路・就職状況は全く異なります。高校卒業後もさらに高度な知識や技術を身に着けるために進学をする人がほとんどです、ですから高校三年間は、まずは大学等へ進学するために必要な力を身につけること、進学先で困らない基礎力をつけることが重要です。その意味においては、「高校三年間で何をするか」「どんな力をつけるか」を考えて充実した高校生活を送らなければなりません。

  受験生及び保護者の皆様には、在校生及び卒業生同様に、この「大阪産業大学附属高等学校」を進学先としてご選択いただき、人生において最も大切な時期である高校三年間を是非とも本校で過ごしていただきますよう切にお願い申し上げまして、今年度初めのご挨拶といたします。

令和6年5月1日

大阪産業大学附属高等学校
校長    平岡 伸一郎